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Z世代とのコミュニケーションが悩み?!管理職が心得ておきたいZ世代の部下を褒めるときの3つのポイント

update : 2024.4.5

「自分は褒められて伸びるタイプなんです」、部下からこんな言葉を聞いたことがある管理職もいるでしょう。この言葉に加え、Z世代は「打たれ弱い」という傾向から、まずは部下を褒めることが必要だと思い、コミュニケーションの中でも褒めることに注力している管理職もいるかもしれません。ですが、「褒める」という行為もやり方によっては、Z世代の部下が不快に思ったり、負担に感じたりすることもあるのをご存じでしょうか。ここでは、Z世代の特性から、管理職が部下を褒めるときに心得ておきたい3つのポイントを紹介します。

 

Z世代が褒められたい理由

褒めるときに心得ておきたいポイントを紹介する前に、そもそもなぜZ世代は褒められたいかについて考えてみましょう。

Z世代は承認欲求が強い世代と言われています。実際BIGLOBEが行った調査でも、Z世代「他人に認められたい」6割以上となっており、30~69歳の5割より高くなっています。特に「どんなことをしてでも他人に認められたい」は30~69歳の約3倍に上ります。(あしたメディア by BIGLOBE

「人から褒められる」ということは、この承認欲求を満たすことにつながります。そのため承認欲求を満たすために「人から褒められる」ことを望むわけです。ただ、承認欲求は一言でいえば「他者から認められたい」ということですが、何を認められたいのか、どうやって認められたいのかは、人によって様々です。管理職が若手社員だった時に嬉しいと思った褒められ方を、Z世代も同じように求めているとは限りません。そこで、Z世代の特性から褒めるときに心得たいポイントを押さえておく必要があるのです。

 

ポイント1 こまめに褒める

Z世代はSNSでコミュニケーションをとってきた世代です。自分が発信したことに「いいね」をもらい、自分も友達の発信に「いいね」をすることで、友達との関係構築につなげているともいえるでしょう。「いいね」は自分の発信、または自分が認められているという意味にもつながります。このような環境で育ってくれば、自分の発信一つ一つに「いいね」がつかないと自分の発信が、または自分が認められなかったのではないかと不安になってしまうのも不思議ではありません。

管理職はこのZ世代の特性を理解し、自分の若手社員時代は上司や先輩に褒められなかったかもしれない些細なことでも気づき、褒める必要があります。些細なことでも管理職が気づいてくれた、褒めてくれたということは、Z世代の部下にとって、管理職が自分の存在を認めてくれているという安心感につながります。管理職は、Z世代にこの組織に必要な人材だということを伝えるためにも些細なことでも褒めるようにしましょう。

 

ポイント2 一人の時に褒める

SNSは「いいね」をしてもらうことで、自分を認めてもらっているという安心感を得られる場である一方、投稿内容によっては炎上して誹謗中傷につながる危険性がある場でもあります。企業もSNSを運用する際、この炎上回避を視野に入れてガイドラインを作成していますが、それでも炎上することがあります。ガイドラインのない個人はどこで炎上するのか、各人の経験値に頼ることになります。そして、ちょっとでも目立つこと、自己アピールが強いものが炎上していたという経験から、目立ってはいけない、自己アピールを強めてはいけないという考えに至っているのではないでしょうか。もちろん、すべての自己アピールが炎上につながるわけではないでしょう。しかし、考えが多様化している現代、何が炎上するのかわからず、とにかく目立たないようにしようと考えてしまうことは、理解に難くありません。

管理職はこの目立ちたくないというZ世代の部下の背景にある心理を理解し、大勢の前で褒めることは控えるようにしましょう。特に横のつながりを重視するZ世代は、同期の中で一人褒められることによって、浮いた存在にならないか不安になる可能性があります。同期がいないとしても誰かが聞いていれば、噂として同期の耳に入ることも考えられます。そのため、まずは、Z世代の部下が一人の時に褒めることから始めましょう。

もちろん個性があるため、人によってはみんなの前で褒められたいというZ世代もいるかもしれませんし、自信がついてきたら人前で褒められることに抵抗がなくなるかもしれません。一人の時に褒めていきながら状況をみて、その後の褒め方を決めていくのがいいでしょう。

 

ポイント3 具体的に褒める

他者から認められたいという承認欲求の中には、自分に価値があると思いたいというのも含まれます。Z世代は環境の変化スピードが速い中で育ってきました。安定を望みながらも、入社した会社がずっと存在しているのかが不安で、いつでも転職できるようなスキルや知識を身につけたいと考えてもいます。そんなZ世代にとって自分の価値を常に知っておきたいと思う欲求が強いのは理解できるのではないでしょうか。

もちろん管理職としては転職させたいとは思わないでしょう。一方で、自分の価値を高めてくれるのも企業だと思っているZ世代は、自分の価値が高まっていると実感できなければ、高めてくれる企業への転職を考えてしまうことも忘れてはいけません。管理職は、Z世代の部下の行動に対して、また業務で良い結果を出した場合、結果だけでなくプロセスについても評価できるところがあれば具体的に褒めることが必要です。具体的に褒められることで、自分の価値がどのような点で高まったのかをZ世代が理解できるようになり、自信にもつながっていくでしょう。そして、転職されないようにするには、業務の中でさらにどんなことができるようになるのかについても具体的に伝え、それができるようになったら褒めるということを繰り返すことで、この会社に居続けることで自分の価値が高まっていくことをZ世代の部下に実感してもらうことが大切です。

 

ポイントを押さえて、Z世代と楽しく仕事をしていこう

管理職の中でも業務であまり褒められた経験のない人にとっては、褒めること自体、ハードルが高いことかもしれません。でも褒められて嬉しくない人はいないこと、そして褒めることでZ世代が喜び、そして前向きになるならば、「褒める」ことへの挑戦は管理職として必要なことではないでしょうか。

3つのポイントを押さえた褒め方をすることで、Z世代が気持ちよく業務にあたれるようにしましょう。そして管理職もZ世代の部下の成長を実感しながら、一緒に楽しく仕事をしていきましょう。

 

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