それは、知識やスキルを伝えることとともに、受講者のモチベーションを高め、主体的に学習する意志を持たせることです。伝え教える、経験を語る、ほめる、時には叱る・・・
やり方は様々ありますが、受講者が自身の成長に期待と自信を持ち、積極的に取り組めるよう、限られた時間と空間の中で受講者と関係を築きながら工夫と配慮をしつづけることこそ、研修講師の最大のミッションと言えます。
そのためにも、講師は受講者から見て尊敬しうる存在(知識・経験がある)であり、身近で頼れる存在(共感・理解をしてくれる)でなければいけません。また一方ではプロフェッショナルマインドをもち、自らの元気さを伝播し、エンターテイナーとして気楽に楽しめる(学べる)空間づくりにも配慮する必要があります。
良い講師として「知識・経験」「共感・理解」「ポジティブ・元気」「エンターテイメント」の4つの基準と共に人として「素直」「謙虚」「公平」といった人間力を兼ね備えた人であってほしいと願います。
これがグローネスが定義する「良い講師」の考え方です。
テキスト内容や講師の話などの記憶残量をさします。研修で受けた影響、得た気づきや学びなどが多いほど、本人にとって「印象が大きい」(インパクトがあった)と考えられます。研修受講1年後にどの程度、研修の内容を覚えているかを図ることで、研修が受講者に与える「影響力」を見ることができます。
学んだ内容が実務においてどの程度役に立っていると自分自身で「感じて」いるかをさします。研修で学んだスキルを活かしている、得た気づきを意識している、などの具体的な取り組みがあれば、この「実効感」は高まります。
企業内教育研修の第一人者といえば、カークパトリックの名前が挙がります。彼の提唱した「効果測定の4レベルモデル」は、HRコンサルタントや教育研修会社によって、日本でも有名なものになっています。
しかし一方で、国内の企業の多くは、実施した教育研修の効果測定として「レベル1(Reaction)」、つまり研修終了後のアンケートのみとなっており、事実上、研修効果測定はしていないケースが殆どです。
経営者は研修の「投資対効果」を求めますが、現実的に考えて、「1年のうち2日間受けた研修が、その後の本人の成果にどの程度の影響を与えたか」、など測定不可能です。人事部は多忙な時間を割いて研修をオブザーブし、アンケート結果を集計して報告書をまとめています。研修会社のほうも、講師がアンケートを見て、コメントを書いて、それで終わりとしています。
グローネスでは、教育研修会社のお客様への関わり方として、このような「やりっぱなし」ではいけない、と考えています。お客様が効果測定を希望する以上、そのニーズにお応えすることが企業のあるべき姿だと思い、弊社の効果測定をご紹介しています。