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Z世代がOJTトレーナーになる年齢に!管理職が困らない任命方法を解説

update : 2023.2.15

入社して数年経つZ世代が増えてきました。入社後数年経てば先輩として新入社員を指導していく立場になります。中にはOJTトレーナーに任命されるZ世代もいるでしょう。管理職としては、どのZ世代部下にOJTトレーナーを任せるのか、どのように任命すればいいのか、これまでとの違いなどで悩まれることが多いのではないでしょうか。ここでは、管理職がZ世代部下をOJTトレーナーに任命するときにどうすればいいのかについて説明します。

Z世代部下をOJTトレーナーに任命するときの5つのポイント

これまでZ世代部下も含めて部下をOJTトレーナーに任命するとき、どのようにしていたか思い出してください。例えば、部下に今度入ってくる新人のOJTトレーナーを任せると口頭で伝えただけで、あとは任命した部下に任せきりになっていたということはないでしょうか。新人がしっかりと育つためにもOJTトレーナーには頑張ってもらいたいものです。そのために管理職がするべき5つのポイントについて説明します。

ポイント1 管理職自身がOJTトレーナーの役割を再認識する

管理職自身が再度OJTトレーナーの役割について再認識することが大切です。OJTトレーナーの役割は新人に業務の指導をするだけではありません。新人の悩みの相談にのるメンターの役割もあります。そして、OJTトレーナーの役割を担うことはリーダーとして成長するためには大切な経験となります。管理職自身がOJTトレーナーの役割を再度認識し、各Z世代部下の個性や普段からのコミュニケーション、観察を通じて得たZ世代部下の希望を考えることで、どのZ世代部下がOJTトレーナーとして適任かを考えることが必要といえるでしょう。

ポイント2 なぜそのZ世代部下をOJTトレーナーに任命するのかを説明する

どの世代でもいえることですが、特にZ世代は腹落ちしないことには積極的にならない傾向が強いといえます。業務に慣れてきたとはいえ、自分の業務で精一杯であったり、指示待ちのほうが得意なZ世代部下が、新人に指示を出して業務をさせる、新人のメンターとなることに不安に感じる、負担だと思うのは当然でしょう。

いずれリーダーや管理職になりたいなどの上昇志向が強い部下に対しては、OJTトレーナーの経験がいかにリーダーや管理職になることに役立つのかを説明するとZ世代部下も納得しやすいでしょう。一方、Z世代部下の中にはリーダーや管理職になることを望まない人も多いかもしれません。それらの部下に対しては、OJTトレーナーの役割を再度考えながら、各部下の個性や希望に即したメリットを見つけることが大切です。各部下が納得するメリットを説明しましょう。

ポイント3 OJTトレーナーの進め方を指導する

たとえOJTトレーナーが自分に必要な経験だということを腹落ちしたとしても、何をどうすればいいのかわからなければZ世代部下は不安になります。Z世代はなんでも教えてもらう、選択肢を与えてもらう中で成長してきたという背景もあり、業務に慣れ自主性が芽生え始めてきたとはいえ、どのように人を指導するのか、メンターとしてどのように接すればいいのかわからないままでは何もできないでしょう。管理職はZ世代部下が新人の時にしてきた丁寧に教え、実践して見せたようにOJTトレーナーの役割や新人の指導の仕方についても丁寧に教え、導くことが必要になります。

ポイント4 OJTトレーナーだけで新人を育てるのではなく、チーム全体で育てる体制を率先して作る

新人を育てるのはOJTトレーナーだけの役割ではありません。チーム全体で育てるものです。チーム全体に新人を育てるという意識の浸透と、OJTトレーナーが助けを必要とするときはどうすればいいかなど、サポート体制をチーム内に作っておく必要があります。これによりOJTトレーナーの心の負担を軽減することにもつながります。

ポイント5 OJTトレーナーとの日々のコミュニケーションを通じて、メンタル面でのサポートを欠かさない

Z世代は失敗を恐れる、周囲の反応を気にするなどの特性があります。OJTトレーナーは慣れない新人の指導で、指導の仕方や新人の反応などで悩むことも多いでしょう。中にはその悩みをなかなか伝えられないOJTトレーナーもいるかもしれません。そのため、何かあればOJTトレーナーから相談があるだろうと任せきりにせず、普段からOJTトレーナーとコミュニケーションをとることで、新人の指導で困っていることはないか、メンタル的に辛くなっていることはないかを確認し、サポートを欠かさないようにしましょう。

 

しっかりとサポートをしてZ世代部下をOJTトレーナーに育てよう

Z世代部下をOJTトレーナーに任命するには、従来以上にOJTトレーナーへのサポート、そしてサポートがある安心感をZ世代部下に与えることが必要になります。もし、これまでOJTトレーナーは任命すれば自分の役割が終わると考えていた管理職にとっては、業務が増えて負担に感じるかもしれません。しかし、チームの体制つくりなどOJTトレーナーへのサポートにより、チームが団結する、新人の育成がうまくいく、また各個人に対する理解が深まるなど、管理職にとってもメリットは大きいといえます。

OJTトレーナーをしっかりサポートして、OJTトレーナーと新人を育てていきましょう。

 

グローネス・コンサルティングではZ世代と共に働くことに焦点を絞った「With Z研修」を行っています。今回のテーマのようにZ世代部下にOJTトレーナーの任命をする際にはどうしたらいいのかについてお悩みの場合はお気軽にご相談ください。With Z研修の中にある管理職を対象とした「お膳立て」マネジメント研修ではOJTトレーナーの任命についても取り上げています。またOJTトレーナーになるZ世代部下への研修もございます。「お膳立て」マネジメント研修はこちらから、OJTトレーナー研修についてはこちらからご覧いただけます。